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生藤山

陣馬山から始まった中央線沿線の山歩きも今回で3ヶ所目。先週の土曜日、神奈川県最北部に位置する「生藤山」に行ってきました。(2010/01/30)

中央本線上野原駅北口の猫の額のようなバス発着場にまずびっくり。もう少し市街地のイメージを勝手に想像していましたがコンビニも見あたりません。地元の駅で食糧と飲み物を調達しておいて正解でした。

井戸行きのバスに揺られ約20分。登山口のある石楯尾神社バス停で下車。まずは神社にお参りして道中の安全祈願です。境内の夫婦杉を見て、昨春、やはり同町の名倉にある同名の神社を訪れたことを思い出しました。

境内に沿って右に折れ、しばらく歩くと登山道入り口がありました。
薄暗いスギやヒノキの植林の中、かなり急な勾配の斜面を大きくジグザグしながら登っていきます。ここのジグザグ、切り返しまでの一辺がかなり長いので結構ツラいです。

ようやく光が射しこんで稜線が見えてきた、と思う間もなく佐野川峠に出ました。 ここからはほとんど明るい尾根歩きです。

ほどなく甘草水入り口の広場に到着。南西の方角に見事な富士山が望めました。この辺り、桜の木が多く植えられているので、季節になりと富士山と桜花を愛でる人で大混雑なんだろうなぁ。

さらに尾根伝いに緩やかに登っていくと、三国山の山頂(960m)に到着。
ここも南側の展望が素晴らしい!富士山はもちろん、その右奥には南アルプスの山々が真っ白な頭を覗かせています。

三国山の山頂には、テーブルやベンチが設けられ、昼食や休憩している人が多くいました。すぐ隣が生藤山の山頂なのに何でここで昼食にするんだろ?と、このときは不思議に思っていました。

プチ岩場を登り、生藤山の山頂(990m)に到着。
先ほどの訳は登ってみて納得。思っていたよりずっと狭く、展望もききません。
先客がいたのでベンチには座れず、昼食もおあずけ。

三国山に戻るのも面倒なので、早々に生藤山を後にして少し先の茅丸(かやまる1019m)で早い昼食をとりました。ここは標高の割には見晴はいまいち。そのためか、巻き道でスルーする人も多いようでした。

気持ちのよい尾根道を進み連行峰(れんぎょうみね)へ。尾根道のピークには、ほとんど巻き道が設けられています。巻き道を取ったりピークを登ったりと変化を楽しめます。

山ノ神の分岐に到着。この日はここから下山し、和田からバスで藤野駅に帰ることにしました。
下り始めはかなりの傾斜をジグザグに下りていきます。この道、脆くなった岩が欠けてたまに落石があって緊張しました。落石箇所にはガレ石が溜まって歩きづらいです。

30分ほどで沢伝いの道に出ました。ようやく静寂の中、緩やかな道を歩けます・・・

と思ったとたん、これです。
治水工事のダンプカー用の道でしょうか。コンクリートの山止めが何だか痛々しいです。

まもなく県道に出て、さらに10分ほどで陣馬自然公園センターに到着。和田のバス停はここの隣にありました。バス待ちの間ここで休憩させてもらいました。ストーブが嬉しかったです。

今回のコース、変化に富んだ尾根歩きが堪能できました。和田からのバスで帰るため下山しましたが、少し歩き足りなかったかな。
もう少し足を伸ばして醍醐峠、和田峠を経由して陣馬高原下まで縦走しても良かったかもです。

(コースの記録)
上野原8:28<バス>石楯尾神社8:50~佐野川峠9:33~甘草水入口広場9:50~三国山10:21~生藤山10:32~茅丸10:45(昼食)11:15~連行峰11:25~山の神11:53~和田(県道合流)12:40~陣馬公園センター12:50

石老山 落ち着いた佇まいでした

先週の矢倉岳ではアイゼンがなくてビビリましたが、よほど緊張して脚に負荷をかけたのか週の半ばまで筋肉痛でした。
というわけで、この週末はのんびり山歩きを楽もうと相模湖町の石老山に行ってきました。(2010/1/23)

相模湖駅から三ヶ木行のバスに乗り10分ほどで石老山入口バス停に到着。このあたりは県の登山道整備が進められているらしく、只今工事中の立派な公衆トイレも完成を待つばかりでした。

車道をしばらく歩くと相模湖病院があり、ここの脇に登山道入口があります。

登山道は、山の中腹にある顕鏡寺の表参道でもあって、大きな杉と苔むした巨岩や奇岩が続き、まるで深山幽谷の世界に踏み入れたようです。

縫うように岩を登っていくと、ほどなく顕鏡寺に到着。古刹の雰囲気漂う境内で小休止しました。

顕鏡寺から20分ほど歩くと融合平見晴台に出ました。テーブルやベンチが数基あって、相模湖方面の眺望がすばらしく、陣馬山やその向こうに生藤山が一望できました。
石老山では、この他にも見晴らしのよいところには必ずベンチが設置されていて、一休みして眼下の景色を眺めることができるのが嬉しいです。

融合平でしばし一服した後、山頂を目指します。明るい尾根が続き、勾配も緩やかになってきました。頂上手前で一旦下り、木の階段を登り返すと石老山の頂上に到着しました。
山頂は丹沢方面に視界が開け、大室山の奥に富士山を眺めることもできました。ここにもベンチやテーブルが数基あり、ゆっくり休憩できます。

大休止の後、帰路は大明神展望台方面に向かいます。頂上から少し下りたところの分岐を右に、階段のある急坂を下ります。尾根道を小1時間行くと小さな赤い祠とベンチがある見晴台に到着。ここはそれほど展望はよくありません。
先客の女の子二人連れのハイカーがいたので「ここが展望台ですか?」と聞いてみると、ここは大明神山とのこと。展望台は少し先ですよと教えてくれました。

なるほど、5分ほどで大明神展望台に到着。360°見渡せそうな立派な鉄製のデッキがありました。残念ながら中高年の団体さんに占拠されてデッキには入れず。団体さんはここで昼食にするらしく、待っていても空きそうもないのでスルーして下りることに。

登りのときと同じく下りも、中腹を過ぎたあたりから麓に近づくにつれ巨岩巨石の間を縫うように下ります。あまりにも大きな岩があちこちにあるので、なんだか自分が魔法をかけられてミニサイズになったような・・・。

鼠坂→という道標に従って下りていくと林道に合流。林道を道なりキャンプ場のバンガロー間を抜け、車道に出て20分ほど下ればピクニックランド前のバス停に出ます。

石老山、奇岩の道、苔むした巨木、明るい尾根歩きと変化に富んでいながらも、何か落ち着いた佇まいのいい山でした。地元の山ですが、気持ちよく上れるように整備して下さっている方々に感謝しています。

(コースの記録)
相模湖駅発三ヶ木行バス(8:41)→石老山入口バス停(8:50)→相模湖病院脇登山道入口(9:01)→顕鏡寺(9:21~9:30)→融合平見晴台(9:52→10:05)→石老山山頂(10:30~10:50)→大明神山(11:25)→大明神展望台(11:30)→林道合流登山口(11:55)→箕石橋(相模湖休養村入口)(12:02)→ピクニックランド前バス停(12:20)

陣馬山、なかなか良山でした #2

前回からの続き。

階段を登り終え、その先の高台に上がるとそこが陣馬山の頂上でした。
わぁ! :o 360°の大パノラマが広がっています。
ところで、藤野町15名山ってのがあるんですね。そんなに名山を決めなくていいのに・・・という気がしなくもないです。

陣馬山ときたら、やっぱりお約束の白馬でしょう。

富士見茶屋さんのバルコニーからは、お店の看板どおり立派な富士山が望めました。

帰りには陣馬の湯に寄ろうと決めていました。陣馬の湯のある栃谷地区へは栃谷尾根のルートが早そうでしたが、もう少し歩きたかったので、景信山方面に向かう尾根(関東ふれあいの道)の途中にある奈良子峠から奈良子尾根を下ることにしました。

分岐には「奈良子峠」という標識が出てないので、うっかりすると通り過ぎてしまいそうです。下の写真では分かりにくいですが、栃谷鉱泉3.2kmというのが陣馬の湯と思われ、右に折れると・・・。

やはり正解。標識の支柱に小さく「奈良子峠」とありました。温泉マークと陣馬の湯が朱書きしてあるのが目を惹きます。

途中にあった馬頭観音の小さな石仏。文政九戌年と銘記されていました。その昔、栃谷の集落から奈良子峠を越えて八王子まで、馬で荷駄を運搬した道だったということが伺えます。

途中で栃谷坂沢林道の舗装路を渡り、ふたたび尾根道を下ります。

ようやく栃谷地区に下山。奈良子尾根登山口ということで公衆トイレが2基設置されていました。
度々でてくる朱書きの「陣馬の湯を経て」の標識が少しくどいなぁ。温泉に入らないと藤野駅に戻れないような気がするのは私だけでしょうか?

陣馬の湯は、3軒ほどの鉱泉宿が点在しています。事前に調べたところいずれも日帰り入浴可でした。今回は、尾根の下り口から一番離れた、反対にバス停や藤野駅に一番近い陣谷温泉に立ち寄りました。

どうです?この檜風呂。宿の自慢とのことで4年に一度作り替えるそうです。
たしかに清潔感あふれ、木の香が漂ってくるようでした。大きく取られた窓からの自然採光も明るくていいです。窓の下には栃谷川が流れ、ちょっとした渓谷の露天風呂のような気分が味わえました。

陣谷温泉からバス停までは徒歩で20分ほど。(バスは1時間に1本と便が悪いです)
さらに藤野駅までは徒歩で30分かかりますが、バスは45分待ちということで駅まで歩いて帰りました。

今回初めての陣馬山でしたが、なかなか良山じゃないですか!
程よく登りごたえもあるし、頂上は整備されていて気持ちよく過ごせます。
ルートもいろいろあり、ここを起点や中継点として生藤山や景信山、高尾山とのコラボもできるし、楽しみが広がる山ですね。

初山は三ノ塔

お正月の2日。今年最初の山歩きは、これまた初の三ノ塔に行って参りました。

元日は家でのんびりしていた方も2日目には山の虫が疼くようで、秦野駅発ヤビツ峠行きバスは満員。
バスを降りた人はほとんど大山に向かい、残った人はわずか。これから塔ノ岳や三ノ塔に向かう人たちでしょう。私はこのルートは初めてなので皆さんの後について行くことにしました。

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ヤビツ峠バス停から舗装路を歩くこと約20分。富士見山荘の前を左に折れ、その先に三ノ塔、塔ノ岳へと続く表尾根登山口がありました。

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登山口から二ノ塔は、ほぼ全編勾配のきつい登りが続きます。樹林の中なのであまり見通しもよくありません。樹林を抜けガレ場を登りきったところが二ノ塔です。

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登山口からちょうど1時間で二ノ塔に到着。
写真には写っていませんが、二ノ塔頂上からも富士山がよく見えました。右前方には目指す三ノ塔が見えます。さぁ、もう頑張り!

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もう一頑張りするほどもなく15分ほどで、あっけなく三ノ塔頂上に到着。
さすが、丹沢表尾根随一の展望を誇るだけあって360°絶景が広がっています!この素晴らしい富士山の姿!
正直、景色を見てこんなに感動したのは初めてかも。何だかグっときて涙ぐんでしまいました。(歳のせい OR 寒さと風のせい?)

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ほとんどの人はここから塔ノ岳へ向かうようですね。私はというと、少し食指が動きましたが、今回初めてなのと夕方から我が家にお客様が来るということで、今日はここまで。
次回はたぶんこの先へと向かうことでしょう。(でも岩場とかクサリ場があるそうで、大丈夫かなぁ?)

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登ってきた道を少し戻ると三ノ塔尾根分岐があります。ここから戸川方面に下山することにしました。
尾根道は、まあ普通に整備されているという感じでした。ただしスギの樹林がけっこう密生していて、日中日が高い時間でも薄暗いです。今の季節だと15時過ぎると少し怖いかも。

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山頂からほとんど休憩せずに1時間30分ほどで戸川公園に到着。風の吊り橋が見えてきました。

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風の吊り橋を渡り終え、振り返って見ると、今下りてきた三ノ塔、二ノ塔が見送ってくれていました。

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今回、三ノ塔に登ってみて感じたのは、ハイキングから登山の領域に少しだけ近づいたということ。云い替えると、山の上にだけある独特な世界というものに触れることができたという気がします。
そうした意味で、今年初の山行きは、非常に満足、充実したものになりました。

(番外)
大倉バス停で渋沢駅行きのバスを待つ間、春の足音を見つけました。

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三ノ塔登頂断念!

と、大げさなタイトルですが、つまるところ三ノ塔に登るつもりが、諸般の事情で大山に変更になってしまったというお話。

年内に三ノ塔に行ってみたいと前回書きましたが、いよいよ本日それを決行することにしました。
ルートは、ヤビツ峠までバスで上り、表尾根登山口から二ノ塔を経由するのが一般的みたいですね。
地図で確認すると、登り標高差が約440m。ということは先週行った矢倉岳よりも少ないです。どうせならもう少し苦労して登ってみたいなぁ・・・。ということで蓑毛から登り始めることにしました。

秦野駅からヤビツ峠行きバスは相変わらず大盛況。臨時直行便も出ていました。一方私の乗る蓑毛止まりのバスは閑散としていました。

蓑毛バス停。以前大山からの帰りにここからバスに乗ったので、迷わず登山口に向かいました。

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ヤビツ峠と大山裏参道の分岐。今日はここを左に進み、柏木林道という登山道で一先ずヤビツ峠まで上がる予定でしたが・・・。

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歩き出して数分、前方から一人のハイカーがこちらにやってきました。
「おはようございます。ヤビツからですか?早いですねぇ。」と私から挨拶。すると・・・

『この先、通行止めですよ。』

思わず唖然とする私。
その人曰く、行って行けなくはなさそうだけど、無理しないで引き返してきたとのこと。
(帰ってからネットで調べると、間違いなく現在通行止めでした。)

さぁ、どうしよう・・・。
次のヤビツ峠行きのバスを待つことも考えましたが、結局、本日の三ノ塔行きは延期して、急遽裏参道経由で大山に登ることに変更しました。

土曜日とはいえ、さすがに裏参道から大山に登る人は見かけません。スギの植林帯をただひたすら登っていきます。よく考えると、蓑毛からの標高差は大山のほうが三ノ塔より高いんですよね。

六地蔵から富士山が見え出しました。

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行けども行けども登り道。ようやく二十一丁目の富士見台に到着。

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江戸時代には浮世絵に描かれた景色だそうです。手前に見えるのが本日登頂を断念した三ノ塔。

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登山道のいたるところに、よく育った霜柱がありました。長さは5~6cmぐらいあります。

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2時間ほどで山頂に到着。澄んだ空気のお陰で相模湾が一望できます。
写真の真ん中あたりに見えるのが江ノ島。

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真南に目を転じると、彼方に伊豆大島が望めました。こうやって見ると結構近い気がします。

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帰りは、見晴台経由で下社→女坂→ケーブル駅と下山しました。
予定を変更して登った大山ですが、適度な登り応えがあり、また、久し振りに富士山の雄姿を仰ぎ見ることもできたし満足いく山歩きとなりました。
でも、片山右京さんの遭難事故のニュースもあって、富士山を見ても美しいとばかり云ってはいられない少しばかり複雑な心境でもありました。