Archive for the '高尾・中央線沿線' Category

雪の陣馬山

週末の天気は回復するでしょう、という週間予報は見事に外れ、せっかくの土曜日は朝から霙まじりの雨。
でも、今回は、雪山ハイキング用に新しく購入した登山靴のナラシを兼ねていたので、嬉々として陣馬山に向かったのでした。(2010/02/13)

高尾から先、車窓の風景は雪一色、まるで水墨画のようです。いつもなら登山客の会話で賑やかな車中も、どことなくひっそりしていました。
相模湖駅に降りるころには霙は雪に変わっていました。
駅舎のベンチで雨具を着込んで、さぁ出発!

駅を出て右に10分ほど歩き登山口のある与瀬神社への入口に到着。神社へは中央高速に架かる歩道橋を渡ります。

歩道橋を渡ると、向かって右に慈眼寺の山門、左に与瀬神社の鳥居があります。鳥居をくぐり急な階段を登ると、思ったよりも立派な与瀬神社の拝殿が現れました。
まずは道中の安全を祈願してお詣り。

拝殿に向かって左に登山道の入口がありました。
ここから30分ほどはジグザグの急登。ハシゴの箇所もあったりしてなかなかキツイです。
後から振り返ってみると、今回のルートの一番の難所だったような気がします。

急坂を上り詰めると暫く緩やかな上り下りの道が続きました。小雪が舞っていましたが樹林帯の中なので体にはかかりません。
尾根道から次第に尾根の斜面を巻くようになります。

与瀬神社から1時間ほど歩いて大平の四阿に到着。遠くから見ると茶屋らしき佇まいですが単なる休憩所でした。ここで一休み。

四阿からは少し急坂が続いたあと、再び平坦な尾根歩き。左へ吉野への分岐がある矢の音というところをやり過ごすと栃谷坂沢林道に出会います。
林道には轍がくっきりとつくぐらいに積もっていました。

林道を横断し少し急な斜面を登ると小石の積まれた塚がありました。石投げ地蔵というそうです。
哀しげなお姫様の伝説があるところだそうで、供養のため私も石を置いて手を合わせてきました。

明王峠手前の木組みの階段。長く中途半端な段差で一気に足の筋肉の疲労感が高まります。
与瀬神社から明王峠まで約2時間で到着。茶屋で温かい飲み物でも・・・と期待していたのですが、雪のためか閉店していました。

明王峠から陣馬山へは関東ふれあいの道の広々とした尾根道を進みます。
さすがメジャーな道ですね。こんな天気でも想像以上に人が歩いていました。
10分ほどで奈良子峠に到着。前回ここまで歩き栃谷に下山したので、この先は勝手知ったる道です。

奈良子峠からさらに30分ほどで陣馬山に到着。
こんな天気なので全く展望は利きません。白馬の像も霞んで見えます。
3軒ある山頂の茶屋は清水茶屋だけが営業していました。ご立派!

帰りは、一ノ尾根で下山。途中の和田への分岐から尾根を下ります。

山頂から小1時間で陣馬自然公園センターに到着。
センターの職員の方に山の様子を伝えたりしながらしばらく過ごし、13:30発の藤野駅行きバスで帰路に着きました。

今回は、ほぼ全行程雪道でしたが、幸い積もったばかりでアイゼンなしでも楽勝でした。
新しい登山靴は、歩き始めには濡れた岩のうえや木の根などでスリップを感じましたが、ソールが馴染むに従って雪道でもガッチリ路面を捉えてくれました。適度な重量感があるので歩幅も自然と安定し、登りの疲労感も軽減されたような気がしました。

(コースの記録)
相模湖駅9:10~与瀬神社9:26-9:38~大平の小屋10:28-10:35~栃谷坂沢林道出会10:48~石投げ地蔵10:55~明王峠11:05-11:10~陣馬山11:48-12:05~和田分岐12:28~陣馬自然公園センター13:05

生藤山

陣馬山から始まった中央線沿線の山歩きも今回で3ヶ所目。先週の土曜日、神奈川県最北部に位置する「生藤山」に行ってきました。(2010/01/30)

中央本線上野原駅北口の猫の額のようなバス発着場にまずびっくり。もう少し市街地のイメージを勝手に想像していましたがコンビニも見あたりません。地元の駅で食糧と飲み物を調達しておいて正解でした。

井戸行きのバスに揺られ約20分。登山口のある石楯尾神社バス停で下車。まずは神社にお参りして道中の安全祈願です。境内の夫婦杉を見て、昨春、やはり同町の名倉にある同名の神社を訪れたことを思い出しました。

境内に沿って右に折れ、しばらく歩くと登山道入り口がありました。
薄暗いスギやヒノキの植林の中、かなり急な勾配の斜面を大きくジグザグしながら登っていきます。ここのジグザグ、切り返しまでの一辺がかなり長いので結構ツラいです。

ようやく光が射しこんで稜線が見えてきた、と思う間もなく佐野川峠に出ました。 ここからはほとんど明るい尾根歩きです。

ほどなく甘草水入り口の広場に到着。南西の方角に見事な富士山が望めました。この辺り、桜の木が多く植えられているので、季節になりと富士山と桜花を愛でる人で大混雑なんだろうなぁ。

さらに尾根伝いに緩やかに登っていくと、三国山の山頂(960m)に到着。
ここも南側の展望が素晴らしい!富士山はもちろん、その右奥には南アルプスの山々が真っ白な頭を覗かせています。

三国山の山頂には、テーブルやベンチが設けられ、昼食や休憩している人が多くいました。すぐ隣が生藤山の山頂なのに何でここで昼食にするんだろ?と、このときは不思議に思っていました。

プチ岩場を登り、生藤山の山頂(990m)に到着。
先ほどの訳は登ってみて納得。思っていたよりずっと狭く、展望もききません。
先客がいたのでベンチには座れず、昼食もおあずけ。

三国山に戻るのも面倒なので、早々に生藤山を後にして少し先の茅丸(かやまる1019m)で早い昼食をとりました。ここは標高の割には見晴はいまいち。そのためか、巻き道でスルーする人も多いようでした。

気持ちのよい尾根道を進み連行峰(れんぎょうみね)へ。尾根道のピークには、ほとんど巻き道が設けられています。巻き道を取ったりピークを登ったりと変化を楽しめます。

山ノ神の分岐に到着。この日はここから下山し、和田からバスで藤野駅に帰ることにしました。
下り始めはかなりの傾斜をジグザグに下りていきます。この道、脆くなった岩が欠けてたまに落石があって緊張しました。落石箇所にはガレ石が溜まって歩きづらいです。

30分ほどで沢伝いの道に出ました。ようやく静寂の中、緩やかな道を歩けます・・・

と思ったとたん、これです。
治水工事のダンプカー用の道でしょうか。コンクリートの山止めが何だか痛々しいです。

まもなく県道に出て、さらに10分ほどで陣馬自然公園センターに到着。和田のバス停はここの隣にありました。バス待ちの間ここで休憩させてもらいました。ストーブが嬉しかったです。

今回のコース、変化に富んだ尾根歩きが堪能できました。和田からのバスで帰るため下山しましたが、少し歩き足りなかったかな。
もう少し足を伸ばして醍醐峠、和田峠を経由して陣馬高原下まで縦走しても良かったかもです。

(コースの記録)
上野原8:28<バス>石楯尾神社8:50~佐野川峠9:33~甘草水入口広場9:50~三国山10:21~生藤山10:32~茅丸10:45(昼食)11:15~連行峰11:25~山の神11:53~和田(県道合流)12:40~陣馬公園センター12:50

石老山 落ち着いた佇まいでした

先週の矢倉岳ではアイゼンがなくてビビリましたが、よほど緊張して脚に負荷をかけたのか週の半ばまで筋肉痛でした。
というわけで、この週末はのんびり山歩きを楽もうと相模湖町の石老山に行ってきました。(2010/1/23)

相模湖駅から三ヶ木行のバスに乗り10分ほどで石老山入口バス停に到着。このあたりは県の登山道整備が進められているらしく、只今工事中の立派な公衆トイレも完成を待つばかりでした。

車道をしばらく歩くと相模湖病院があり、ここの脇に登山道入口があります。

登山道は、山の中腹にある顕鏡寺の表参道でもあって、大きな杉と苔むした巨岩や奇岩が続き、まるで深山幽谷の世界に踏み入れたようです。

縫うように岩を登っていくと、ほどなく顕鏡寺に到着。古刹の雰囲気漂う境内で小休止しました。

顕鏡寺から20分ほど歩くと融合平見晴台に出ました。テーブルやベンチが数基あって、相模湖方面の眺望がすばらしく、陣馬山やその向こうに生藤山が一望できました。
石老山では、この他にも見晴らしのよいところには必ずベンチが設置されていて、一休みして眼下の景色を眺めることができるのが嬉しいです。

融合平でしばし一服した後、山頂を目指します。明るい尾根が続き、勾配も緩やかになってきました。頂上手前で一旦下り、木の階段を登り返すと石老山の頂上に到着しました。
山頂は丹沢方面に視界が開け、大室山の奥に富士山を眺めることもできました。ここにもベンチやテーブルが数基あり、ゆっくり休憩できます。

大休止の後、帰路は大明神展望台方面に向かいます。頂上から少し下りたところの分岐を右に、階段のある急坂を下ります。尾根道を小1時間行くと小さな赤い祠とベンチがある見晴台に到着。ここはそれほど展望はよくありません。
先客の女の子二人連れのハイカーがいたので「ここが展望台ですか?」と聞いてみると、ここは大明神山とのこと。展望台は少し先ですよと教えてくれました。

なるほど、5分ほどで大明神展望台に到着。360°見渡せそうな立派な鉄製のデッキがありました。残念ながら中高年の団体さんに占拠されてデッキには入れず。団体さんはここで昼食にするらしく、待っていても空きそうもないのでスルーして下りることに。

登りのときと同じく下りも、中腹を過ぎたあたりから麓に近づくにつれ巨岩巨石の間を縫うように下ります。あまりにも大きな岩があちこちにあるので、なんだか自分が魔法をかけられてミニサイズになったような・・・。

鼠坂→という道標に従って下りていくと林道に合流。林道を道なりキャンプ場のバンガロー間を抜け、車道に出て20分ほど下ればピクニックランド前のバス停に出ます。

石老山、奇岩の道、苔むした巨木、明るい尾根歩きと変化に富んでいながらも、何か落ち着いた佇まいのいい山でした。地元の山ですが、気持ちよく上れるように整備して下さっている方々に感謝しています。

(コースの記録)
相模湖駅発三ヶ木行バス(8:41)→石老山入口バス停(8:50)→相模湖病院脇登山道入口(9:01)→顕鏡寺(9:21~9:30)→融合平見晴台(9:52→10:05)→石老山山頂(10:30~10:50)→大明神山(11:25)→大明神展望台(11:30)→林道合流登山口(11:55)→箕石橋(相模湖休養村入口)(12:02)→ピクニックランド前バス停(12:20)

陣馬山、なかなか良山でした #2

前回からの続き。

階段を登り終え、その先の高台に上がるとそこが陣馬山の頂上でした。
わぁ! :o 360°の大パノラマが広がっています。
ところで、藤野町15名山ってのがあるんですね。そんなに名山を決めなくていいのに・・・という気がしなくもないです。

陣馬山ときたら、やっぱりお約束の白馬でしょう。

富士見茶屋さんのバルコニーからは、お店の看板どおり立派な富士山が望めました。

帰りには陣馬の湯に寄ろうと決めていました。陣馬の湯のある栃谷地区へは栃谷尾根のルートが早そうでしたが、もう少し歩きたかったので、景信山方面に向かう尾根(関東ふれあいの道)の途中にある奈良子峠から奈良子尾根を下ることにしました。

分岐には「奈良子峠」という標識が出てないので、うっかりすると通り過ぎてしまいそうです。下の写真では分かりにくいですが、栃谷鉱泉3.2kmというのが陣馬の湯と思われ、右に折れると・・・。

やはり正解。標識の支柱に小さく「奈良子峠」とありました。温泉マークと陣馬の湯が朱書きしてあるのが目を惹きます。

途中にあった馬頭観音の小さな石仏。文政九戌年と銘記されていました。その昔、栃谷の集落から奈良子峠を越えて八王子まで、馬で荷駄を運搬した道だったということが伺えます。

途中で栃谷坂沢林道の舗装路を渡り、ふたたび尾根道を下ります。

ようやく栃谷地区に下山。奈良子尾根登山口ということで公衆トイレが2基設置されていました。
度々でてくる朱書きの「陣馬の湯を経て」の標識が少しくどいなぁ。温泉に入らないと藤野駅に戻れないような気がするのは私だけでしょうか?

陣馬の湯は、3軒ほどの鉱泉宿が点在しています。事前に調べたところいずれも日帰り入浴可でした。今回は、尾根の下り口から一番離れた、反対にバス停や藤野駅に一番近い陣谷温泉に立ち寄りました。

どうです?この檜風呂。宿の自慢とのことで4年に一度作り替えるそうです。
たしかに清潔感あふれ、木の香が漂ってくるようでした。大きく取られた窓からの自然採光も明るくていいです。窓の下には栃谷川が流れ、ちょっとした渓谷の露天風呂のような気分が味わえました。

陣谷温泉からバス停までは徒歩で20分ほど。(バスは1時間に1本と便が悪いです)
さらに藤野駅までは徒歩で30分かかりますが、バスは45分待ちということで駅まで歩いて帰りました。

今回初めての陣馬山でしたが、なかなか良山じゃないですか!
程よく登りごたえもあるし、頂上は整備されていて気持ちよく過ごせます。
ルートもいろいろあり、ここを起点や中継点として生藤山や景信山、高尾山とのコラボもできるし、楽しみが広がる山ですね。

陣馬山、なかなか良山でした #1

今年からは少し山域を広げてみようという思いもあり、その第一弾として「陣馬山」に行って参りました。(2010/1/9)
でも陣馬山って、実は私の住む相模原市と八王子市にまたがる、いわば地元の山なんですよね。

今回は、神奈川県側の藤野町を起点に、上りは一ノ尾根で、下りは麓にある陣馬の湯に寄り、一風呂浴びて帰ることにしました。

藤野町へは、JR横浜線、中央本線と乗り継ぎます。いつもの小田急線の通勤型車両と違い、高尾から中央本線の各駅停車は垂直シートのボックス席。いかにも登山列車っていうムードで弥が上にも気分が盛り上がります。藤野駅から登山口に向かうバスは、3連休初日ということで満員。およそ5分で陣馬山登山口バス停に到着しましたが、降りたのは私を入れて3人だけ。残りの人はこの先の終点、和田登山口から登るのでしょうか。

バスを降り道路を渡ると陣馬山登山口の立派な標石がありました。この先すぐのY字路を左に行くと一ノ尾根です。(右へ行くと栃谷尾根や今回下山に使った奈良子尾根の登山口に行きます)

20100109-1

20100109-2

分岐からしばらくは急な舗装路を登っていきます。かなり上まで人家が続き、なかなか登山口らしきものが現れません。途中で登山口を見落としたかな?と不安になった頃ようやく「←至陣馬山」と書かれた標識がありました。
一ノ尾根ってかなりメジャーな登山道だと思うのですが、標識はかなり素朴です。

20100109-3

登山道に入るといきなり急登が始まりますが、その後はなだらかな尾根道が続きます。

20100109-4

ホッとしたのも束の間。しばらく行くとこんな看板が・・・この先辛い登りが続くのかなぁ・・・。

20100109-6

すると、根気を入れるまでもなく富士山が顔を覗かせました。

20100109-8

明け方は冷え込んだようです。ところどころ霰の降ったあとがありました。

20100109-5

見上げるとすばらしい青空。はやく頂上に着かないかな。

20100109-7

山頂まではジグザグの登りと平坦な道の繰り返し。緩急織り交ざった気持ちのいい道が続きます。

20100109-10

頂上直下には木組みの階段が続きます。ついつい急ぎ足になりますが、乳酸がたまった脚は軽快に上がってくれません。あともう少し・・・。

20100109-11

#2に続く。