Archive for the '山歩き' Category

鍋割山

金曜日の晩、明日は雪の丹沢方面かな、とガイドブックをめくっていると、偶然鍋割山荘の鍋焼きうどんが目にとまりました。

そう言えば鍋割山って行ったことないなぁ。
正直なところ、鍋割山はなんとなく敷居が高くて敬遠していた気がします。
たとえば、例の水のボッカ・・・。
あれをやらないと気まずいのかな? とか 大の男が2Lペット1本だと笑われるかな? とか
とまぁ、ウダウダ言っていても始まらないんで、とりあえず鍋割山デビューしてきました。(2010/02/20)

何せ初めての山です。大倉でバスを降りた後、同じ方面の人はいないかなと、登山届をポストに入れたり身仕度を整えたりしながら様子を伺っていましたが、ほとんどの人は大倉尾根方面に向かうようですね。
仕方がない。意を決して出発!

大倉から「鍋割山・表丹沢県民の森」という標識に従い、しばらく住宅と畑の中を歩きます。一瞬山道らしきところを通過し、西山林道に出ました。

約1時間歩き二俣に到着。この最初の林道歩きがあまりに単調でツラ過ぎ!
大倉からこのコースで向かう人が少ないのはこのためかも。

二俣からもさらに林道は続きます。行く手には鍋割山も見え始め、漸く山歩きらしい風景になってきました。

林道終点。ここに例の心配の種が置いてありました。
一体皆さんどれぐらい担ぐのか、様子を見ようにもここに来て未だ誰にも会いません。
この先まったく不案内だし、水の重さがどれだけ負担になるのか見当もつかないので、ほんの形だけ・・・2L一本をザックにしまいました。

ミズヒの沢を渡り、気持ちの良い植林帯の中をジグザグに登って行きます。
20分ほどで後沢乗越に到着。ここで今日初めて人に会いました。一服している間一言二言会話しましたが、ボッカの本数とか核心に触れることができないまま、その人は先に行かれてしまいました・・・。

後沢乗越から鍋割山頂まで、「もうすぐ頂上?」と思えるようなピークが3回ほど現れました。ピークに登っては「未だかぁ・・・」とガッカリ。精神的にも堪えますね。

まもなく山頂付近で富士山が拝めました。この日かろうじて頭を出してくれたのはこの時だけで、この後からは、空には薄雲が広がってきました。

ようやく山頂。
まるで公園みたいに整備されていて気持ちいいところです。

で、担いできたペットボトルってどうすればいいんだろ?
小屋っていうのも入るの初めてなんですよね。
恐る恐る扉を開けて入ってみました。

なぁーんだ!普通の食堂とあんまり変わらないじゃん!
でも中はすごい人です。どこから来たんだろ、この人たち。
ペットの置き場所もすぐに分かりましたよ。
気持ちにもゆとりができ、さも行きつけてる雰囲気で念願の鍋焼きうどんを注文。

混雑していたので待つこと15分。
もちろんセルフで、カウンターでお盆にのったうどんを受け取り、空いている席(掘り炬燵形式)でいただきます。
冷えた体に染みる美味さです。山小屋なのにしっかりと具が入っています。おつゆも最後までいただきました。
食べている間もひっきりなしに鍋焼きうどんの注文が入ってました。一体何食出るんでしょうか?

外に出ると、ちょうどお昼時にめがけて来た登山客が行列を作って待っていました。
早めに到着して大正解でした。
お腹もふくれ満足満足。さて後半は、ブナ林の鍋割山稜を小丸、大丸と越えて行きます。

小丸尾根分岐。ここから下りると行きのスタート地点の二俣に戻れますが、この日はこの先の金冷やしから大倉に下りるのでパス。

鍋割山頂から約1時間で金冷やしに到着。
正面に塔ノ岳を仰ぎつつ、ここから大倉尾根を一路下山します。

途中の花立から表尾根を望む。手前から烏尾山、三ノ塔、向こうに大山が見えます。

聞きしに勝る大倉尾根。このまま真っ直ぐ秦野市に急降下していく気分です。
花立山荘から下は、雪解けのぬかるみで靴はドロドロ。おまけに濡れた岩で何度かスリップし、こちらの方がよっぽど金冷やしでしたよ。

今回は歩行時間約7時間半(休憩含む)とこれまでで最高の長丁場でした。
さすがに帰りの大倉尾根では膝が笑いそうになりましたが、雪の丹沢でいい経験を積むことができ少しだけ自信がつきました。念願の鍋焼きうどんも食べれたし大満足です。
新緑のシーズンの鍋割山もまた素敵だろうと思います。できれば平日にでもゆっくり訪れてみたいと思わせるコースでした。

(コースの記録)
渋沢7:34~大倉7:53-8:05~車止めゲート8:58~二俣9:12~西山林道終点9:35-9:42~後沢乗越10:06~鍋割山11:11-12:00~金冷やし13:00~大倉15:25-15:38~渋沢15:58

雪の陣馬山

週末の天気は回復するでしょう、という週間予報は見事に外れ、せっかくの土曜日は朝から霙まじりの雨。
でも、今回は、雪山ハイキング用に新しく購入した登山靴のナラシを兼ねていたので、嬉々として陣馬山に向かったのでした。(2010/02/13)

高尾から先、車窓の風景は雪一色、まるで水墨画のようです。いつもなら登山客の会話で賑やかな車中も、どことなくひっそりしていました。
相模湖駅に降りるころには霙は雪に変わっていました。
駅舎のベンチで雨具を着込んで、さぁ出発!

駅を出て右に10分ほど歩き登山口のある与瀬神社への入口に到着。神社へは中央高速に架かる歩道橋を渡ります。

歩道橋を渡ると、向かって右に慈眼寺の山門、左に与瀬神社の鳥居があります。鳥居をくぐり急な階段を登ると、思ったよりも立派な与瀬神社の拝殿が現れました。
まずは道中の安全を祈願してお詣り。

拝殿に向かって左に登山道の入口がありました。
ここから30分ほどはジグザグの急登。ハシゴの箇所もあったりしてなかなかキツイです。
後から振り返ってみると、今回のルートの一番の難所だったような気がします。

急坂を上り詰めると暫く緩やかな上り下りの道が続きました。小雪が舞っていましたが樹林帯の中なので体にはかかりません。
尾根道から次第に尾根の斜面を巻くようになります。

与瀬神社から1時間ほど歩いて大平の四阿に到着。遠くから見ると茶屋らしき佇まいですが単なる休憩所でした。ここで一休み。

四阿からは少し急坂が続いたあと、再び平坦な尾根歩き。左へ吉野への分岐がある矢の音というところをやり過ごすと栃谷坂沢林道に出会います。
林道には轍がくっきりとつくぐらいに積もっていました。

林道を横断し少し急な斜面を登ると小石の積まれた塚がありました。石投げ地蔵というそうです。
哀しげなお姫様の伝説があるところだそうで、供養のため私も石を置いて手を合わせてきました。

明王峠手前の木組みの階段。長く中途半端な段差で一気に足の筋肉の疲労感が高まります。
与瀬神社から明王峠まで約2時間で到着。茶屋で温かい飲み物でも・・・と期待していたのですが、雪のためか閉店していました。

明王峠から陣馬山へは関東ふれあいの道の広々とした尾根道を進みます。
さすがメジャーな道ですね。こんな天気でも想像以上に人が歩いていました。
10分ほどで奈良子峠に到着。前回ここまで歩き栃谷に下山したので、この先は勝手知ったる道です。

奈良子峠からさらに30分ほどで陣馬山に到着。
こんな天気なので全く展望は利きません。白馬の像も霞んで見えます。
3軒ある山頂の茶屋は清水茶屋だけが営業していました。ご立派!

帰りは、一ノ尾根で下山。途中の和田への分岐から尾根を下ります。

山頂から小1時間で陣馬自然公園センターに到着。
センターの職員の方に山の様子を伝えたりしながらしばらく過ごし、13:30発の藤野駅行きバスで帰路に着きました。

今回は、ほぼ全行程雪道でしたが、幸い積もったばかりでアイゼンなしでも楽勝でした。
新しい登山靴は、歩き始めには濡れた岩のうえや木の根などでスリップを感じましたが、ソールが馴染むに従って雪道でもガッチリ路面を捉えてくれました。適度な重量感があるので歩幅も自然と安定し、登りの疲労感も軽減されたような気がしました。

(コースの記録)
相模湖駅9:10~与瀬神社9:26-9:38~大平の小屋10:28-10:35~栃谷坂沢林道出会10:48~石投げ地蔵10:55~明王峠11:05-11:10~陣馬山11:48-12:05~和田分岐12:28~陣馬自然公園センター13:05

はじめての雪山ハイク 大山

先週火曜日の未明に降った雪で、丹沢周辺の山はかなりの積雪があったとのこと。
雪の山歩きはスキー以外に経験がないし、登山道がどんな状態なのかさっぱり見当がつきません。散々迷った挙げ句、登山客が多いところなら大丈夫だろう、ということで、雪山ハイクデビューは大山に登ることにしました。迷ったときは大山!いつも助かってます。 :wink:
(2010.2.6)

植林帯の方が積雪も少ないかも・・・と、まったく根拠なしに蓑毛からスタートすることにしました。
いつもの蓑毛バス停は閑散としているのに、この日はヤビツ峠行きのバスが蓑毛折り返しになったらしく、2組もパーティーがいて賑やかでした。

常夜灯の二叉から登山道に入り、林道を横断しながら一気に登って行きます。
途中まで雪のユの字もなく、もう雪解けしたのかなと淡い期待をした途端・・・

甘かったです。百回登山記念碑まで来ると、とうとう雪が現れました。
ここから左に行けば大山へのショートカットですが、この日は安全パイをとって蓑毛越を経由することにしました。
この先は、ところどころ日陰にシャーベット状の雪。蓑毛越からの斜面は5cmほど積雪がありました。
首なし六地蔵から先はご覧の通りかなり積もってます。

凍結している箇所はほとんどなかったので、十六丁目の石碑まではアイゼンなしで登って来れました。
さぁ、ここから先は下山ルートはありません。覚悟を決めて頂上に向かうのみです。
ほとんどの人がここでアイゼンを装着していたので、私もそれに倣いました。

富士見台から。
残念!ちょうど頭が隠れてしまいました。

ヤビツからの合流点を過ぎると、さらに積雪量は多く、20cmぐらいです。
ようやく上社の鳥居と建物が見えてきました。頂上はどんな様子なんだろ?

頂上は一面の銀世界。それでも上社の拝殿も開かれ、茶店も営業していました。
積雪なんか関係なく、訪れている人の数はいつもの週末とあまり変わらないみたいです。
ベンチもほぼ埋まっていました。

帰りは、十六丁目から下社に下りました。
この日のルートで一番怖かったのが下社後方の階段。ただでさえステップが狭くて急なのに、思いっきり凍結していました。最後の最後で怪我をしないように、手すりにしがみつき、へっぴり腰で境内にたどり着きました。

今回は初めての積雪ハイクということで少々緊張しましたが、前の方の踏み跡がある限り、普段とそれほど変わらないことが分かりました。
時折吹く風の音以外何も聞こえない静寂の中、真っ白な雪についた一筋のトレースをなぞって黙々と歩いていると、なんだか別世界にいるようでした。すこし嵌りそうな予感です。
でもしかし油断は禁物。これからも十分な下調べと準備を怠らないように肝に銘じます。

(コースの記録)
蓑毛バス停9:28~蓑毛越10:15~十六丁目分岐10:55-11:05~大山上社(山頂)11:43-12:10~下社13:15-13:35~大山ケーブルバス停14:08

生藤山

陣馬山から始まった中央線沿線の山歩きも今回で3ヶ所目。先週の土曜日、神奈川県最北部に位置する「生藤山」に行ってきました。(2010/01/30)

中央本線上野原駅北口の猫の額のようなバス発着場にまずびっくり。もう少し市街地のイメージを勝手に想像していましたがコンビニも見あたりません。地元の駅で食糧と飲み物を調達しておいて正解でした。

井戸行きのバスに揺られ約20分。登山口のある石楯尾神社バス停で下車。まずは神社にお参りして道中の安全祈願です。境内の夫婦杉を見て、昨春、やはり同町の名倉にある同名の神社を訪れたことを思い出しました。

境内に沿って右に折れ、しばらく歩くと登山道入り口がありました。
薄暗いスギやヒノキの植林の中、かなり急な勾配の斜面を大きくジグザグしながら登っていきます。ここのジグザグ、切り返しまでの一辺がかなり長いので結構ツラいです。

ようやく光が射しこんで稜線が見えてきた、と思う間もなく佐野川峠に出ました。 ここからはほとんど明るい尾根歩きです。

ほどなく甘草水入り口の広場に到着。南西の方角に見事な富士山が望めました。この辺り、桜の木が多く植えられているので、季節になりと富士山と桜花を愛でる人で大混雑なんだろうなぁ。

さらに尾根伝いに緩やかに登っていくと、三国山の山頂(960m)に到着。
ここも南側の展望が素晴らしい!富士山はもちろん、その右奥には南アルプスの山々が真っ白な頭を覗かせています。

三国山の山頂には、テーブルやベンチが設けられ、昼食や休憩している人が多くいました。すぐ隣が生藤山の山頂なのに何でここで昼食にするんだろ?と、このときは不思議に思っていました。

プチ岩場を登り、生藤山の山頂(990m)に到着。
先ほどの訳は登ってみて納得。思っていたよりずっと狭く、展望もききません。
先客がいたのでベンチには座れず、昼食もおあずけ。

三国山に戻るのも面倒なので、早々に生藤山を後にして少し先の茅丸(かやまる1019m)で早い昼食をとりました。ここは標高の割には見晴はいまいち。そのためか、巻き道でスルーする人も多いようでした。

気持ちのよい尾根道を進み連行峰(れんぎょうみね)へ。尾根道のピークには、ほとんど巻き道が設けられています。巻き道を取ったりピークを登ったりと変化を楽しめます。

山ノ神の分岐に到着。この日はここから下山し、和田からバスで藤野駅に帰ることにしました。
下り始めはかなりの傾斜をジグザグに下りていきます。この道、脆くなった岩が欠けてたまに落石があって緊張しました。落石箇所にはガレ石が溜まって歩きづらいです。

30分ほどで沢伝いの道に出ました。ようやく静寂の中、緩やかな道を歩けます・・・

と思ったとたん、これです。
治水工事のダンプカー用の道でしょうか。コンクリートの山止めが何だか痛々しいです。

まもなく県道に出て、さらに10分ほどで陣馬自然公園センターに到着。和田のバス停はここの隣にありました。バス待ちの間ここで休憩させてもらいました。ストーブが嬉しかったです。

今回のコース、変化に富んだ尾根歩きが堪能できました。和田からのバスで帰るため下山しましたが、少し歩き足りなかったかな。
もう少し足を伸ばして醍醐峠、和田峠を経由して陣馬高原下まで縦走しても良かったかもです。

(コースの記録)
上野原8:28<バス>石楯尾神社8:50~佐野川峠9:33~甘草水入口広場9:50~三国山10:21~生藤山10:32~茅丸10:45(昼食)11:15~連行峰11:25~山の神11:53~和田(県道合流)12:40~陣馬公園センター12:50

石老山 落ち着いた佇まいでした

先週の矢倉岳ではアイゼンがなくてビビリましたが、よほど緊張して脚に負荷をかけたのか週の半ばまで筋肉痛でした。
というわけで、この週末はのんびり山歩きを楽もうと相模湖町の石老山に行ってきました。(2010/1/23)

相模湖駅から三ヶ木行のバスに乗り10分ほどで石老山入口バス停に到着。このあたりは県の登山道整備が進められているらしく、只今工事中の立派な公衆トイレも完成を待つばかりでした。

車道をしばらく歩くと相模湖病院があり、ここの脇に登山道入口があります。

登山道は、山の中腹にある顕鏡寺の表参道でもあって、大きな杉と苔むした巨岩や奇岩が続き、まるで深山幽谷の世界に踏み入れたようです。

縫うように岩を登っていくと、ほどなく顕鏡寺に到着。古刹の雰囲気漂う境内で小休止しました。

顕鏡寺から20分ほど歩くと融合平見晴台に出ました。テーブルやベンチが数基あって、相模湖方面の眺望がすばらしく、陣馬山やその向こうに生藤山が一望できました。
石老山では、この他にも見晴らしのよいところには必ずベンチが設置されていて、一休みして眼下の景色を眺めることができるのが嬉しいです。

融合平でしばし一服した後、山頂を目指します。明るい尾根が続き、勾配も緩やかになってきました。頂上手前で一旦下り、木の階段を登り返すと石老山の頂上に到着しました。
山頂は丹沢方面に視界が開け、大室山の奥に富士山を眺めることもできました。ここにもベンチやテーブルが数基あり、ゆっくり休憩できます。

大休止の後、帰路は大明神展望台方面に向かいます。頂上から少し下りたところの分岐を右に、階段のある急坂を下ります。尾根道を小1時間行くと小さな赤い祠とベンチがある見晴台に到着。ここはそれほど展望はよくありません。
先客の女の子二人連れのハイカーがいたので「ここが展望台ですか?」と聞いてみると、ここは大明神山とのこと。展望台は少し先ですよと教えてくれました。

なるほど、5分ほどで大明神展望台に到着。360°見渡せそうな立派な鉄製のデッキがありました。残念ながら中高年の団体さんに占拠されてデッキには入れず。団体さんはここで昼食にするらしく、待っていても空きそうもないのでスルーして下りることに。

登りのときと同じく下りも、中腹を過ぎたあたりから麓に近づくにつれ巨岩巨石の間を縫うように下ります。あまりにも大きな岩があちこちにあるので、なんだか自分が魔法をかけられてミニサイズになったような・・・。

鼠坂→という道標に従って下りていくと林道に合流。林道を道なりキャンプ場のバンガロー間を抜け、車道に出て20分ほど下ればピクニックランド前のバス停に出ます。

石老山、奇岩の道、苔むした巨木、明るい尾根歩きと変化に富んでいながらも、何か落ち着いた佇まいのいい山でした。地元の山ですが、気持ちよく上れるように整備して下さっている方々に感謝しています。

(コースの記録)
相模湖駅発三ヶ木行バス(8:41)→石老山入口バス停(8:50)→相模湖病院脇登山道入口(9:01)→顕鏡寺(9:21~9:30)→融合平見晴台(9:52→10:05)→石老山山頂(10:30~10:50)→大明神山(11:25)→大明神展望台(11:30)→林道合流登山口(11:55)→箕石橋(相模湖休養村入口)(12:02)→ピクニックランド前バス停(12:20)